「STORMWORKS」シリーズではないこのアルバム。しかしいつものメリロサウンドであることは
間違いないです。この作品はメリロがマーチング用に作曲したものです。
ダイナミックなサウンドが展開されまくっているアルバムでもあります。
さほど有名なアルバムではないので、お店にはなかなか置いていません。
メリロが1994年から1997年までに作曲した作品が収められています。
演奏は「ノースウェスト・ミズーリ大学吹奏楽団」です。

Heart, Mind & ... Soul Op.none in 1994-1997
 3楽章編成のカッコ良い音楽です。第1楽章は「Heart」。バリバリの金管サウンドから幕を開けます。木管楽器のメロディに金管楽器が加わります。チャイムのソロもあったりしていきなりマーチング風をかもし出しています。第2楽章の「Mind」は、攻撃的フレーズから始まります。トロンボーンの旋律がカッコ良いのです。ティンパニの連打の上に先ほどのトロンボーンのフレーズが乗り、様々な楽器による速いメロディが繰り返され、終わります。第3楽章の「Soul」は、前の二つの楽章と違って「緩」な楽章です。ホルンのソロやトランペットのハーモニーが魅力的な楽章でもあります。シンバルが鳴り出すと曲調は壮大になり、やがてテンポを速めて、第1楽章と第2楽章の主題が再現され、曲は終わります。約8分の曲です。

 

A Psalm Of Life Op.none in 1994-1997
 これまた3楽章編成の作品です。第1楽章は冒頭からファンファーレみたいなのがあり、それが終わるとトロンボーンの伴奏にホルンと木管楽器の主題が演奏されます。そして全合奏で主題が繰り返され、また先ほどのトロンボーンの伴奏が始まり、曲はクライマックスへと向かいます。第2楽章は聞かせる楽章です。2楽章の主導権はテナー・サキソフォンです。この楽器によって主題が演奏されます。第3楽章は第1楽章の主題が冒頭からいきなり登場します。しかも壮大に!そしてテンポを速め、曲はあっという間に終わります。約7分の曲です。

 

ERICH!  Op.none in 1994-1997
 「Chapter1」に登場したこの曲をマーチング用にアレンジしたものです。原曲とは展開が微妙に違います。しかし両方とも良い作品なので問題なしです。この曲の説明は「Chapter1」の原曲の方をご覧下さい。約9分の曲です。

 

Way the WARRIOR Op.none in 1994-1997
 3楽章編成の作品です。第1楽章は、ホルンとトランペットによるファンファーレで幕をあけます。そして打楽器の伴奏の上にトロンボーンとホルンの主題が演奏されます。それらがめまぐるしく展開されていき、ゴングの一撃によって幕を閉じます。第2楽章はウィンドチャイムから幕をあけます。フルートの伴奏の上にホルンのソロが流れてきます。綺麗です。お次はトランペットのソロ。そのまた次は再びホルンのソロ。ああ美しい。第3楽章は戦闘が始まる寸前の感じから始まります。そしてトランペットのファンファーレが高らかになり、華やかな戦いの音楽が始まります。ここでもホルンとトロンボーンは大活躍!カッコ良い楽章です!約8分の曲です。

 

THE STORM! Op.none in 1994-1997
 これも3楽章編成。第1楽章はホルンによる主題がとても印象的です。そしてとあるフレーズが流れてきます。そのフレーズとは、「Chapter3」に収録されていた「IN THE BEGINNING...」の第3楽章コーダのフレーズです。第2楽章は「緩」な楽章で、各金管楽器のソロが登場します。美しいメロディがとても安らぎます。第3楽章はマーチングなのにラテンパーカッションが登場します。コンガの速いリズムとトロンボーンの伴奏の上にホルンと木管楽器の主題が演奏され、第1楽章の主題も再現されます。そしてハイハットシンバルの上に今までのメロディが乗ってきます。コーダに入るとテンポを上げ、曲は幕を閉じるのです。約8分の曲です。

 

AHAB!  Op.none in 1994-1997
 「Chapter2」に収録されているこの曲をマーチング用にアレンジしたものです。原曲より演奏時間は半分になっていますが、長いことは長いです。この曲の説明は「Chapter2」の原曲説明の方をご覧下さい。約10分の曲です。

 

Scenes from STORMQUEST! Op.none in 1994-1997
 「STORMQUEST」に収録されている同名の曲のアレンジ版です。約8分の曲です。