楽劇「ニーベルングの指輪」


楽劇「ニーベルングの指輪」 Der Ring des Nibelungen
ワーグナーの作詞、作曲による4部からなる舞台祭典劇で26年かけて完成した大作!

中世ドイツの英雄叙事詩「ニーベルンゲンの歌」、北欧の英雄伝説「ウォルスンガ・サガ」、古代北欧歌謡集「エッダ」などをもとに、ワーグナー自身が台本を執筆した。
 序夜「ラインの黄金」(全1幕、1854年完成)、第1夜「ヴァルキューレ」(全3幕、1856年完成)、第2夜「ジークフリート」(全3幕、1871年完成)、第3夜「神々の黄昏(たそがれ)」(全3幕、1874年完成)の4夜連続上演の構成になっており、最初の台本執筆(1848年)から26年後に全曲が完成した。
 4部全曲の初演は1876年8月13〜17日、ワーグナーが自作の理想的上演の為に建設したバイロイト祝祭劇場の落成記念においてである。「ラインの黄金」は69年9月22日ミュンヘン宮廷劇場で、「ヴァルキューレ」は70年6月26日ミュンヘン宮廷劇場で単独初演された。
 ラインの黄金から作られた、富と権力の象徴である指環をめぐって、天上、地上、地下それぞれの世界で闘争がくり広げられる。
 ヴォータン(オーディン)がひきいる神々とアルベリヒらニーベルング族の争い。
ヴォ ータンが人間に生ませた兄妹ジークムントとジークリンデの愛。
英雄ジークフリートとブリュンヒルデ(ブリュンヒルド)の愛。
ジークフリートの死から神々の世界の終焉までが描かれる。

 ようはワーグナーの作り出した汚れた愛を壮大に描いた作品である。ワーグナー自身の私生活の様子がかなり影響を与えていると思われる。


〜楽劇【ニーベルングの指輪】の4つの部屋〜

序夜:楽劇【ラインの黄金】 -Das Rheingold-
第一夜:楽劇【ヴァルキューレ】 -Die Walkure-
第二夜:楽劇【ジークフリート】 -Siegfried-
第三夜:楽劇【神々の黄昏】 -Gotterdammerung-