ここのページはメリロが携わった映画本編についてご紹介します。メリロ好きの方もメリロが携わった映画自体を観たことが無いんじゃないかと思います。自分もそうでした・・・。彼の作曲した「GODSPEED!」から彼のファンとなり、まさか映画の世界までのめりこんでしまうとは思いもよりませんでした。僕のようにメリロの音楽が大好きでどうしようもない方は、ここのページを見ていってください。

 


-現時点で市場に出回っている映画-

STAFF & CASTについては、ここを見てください。
ネタバレ(ほとんど)を含む解説(字幕無し版なので見た限りの印象で書いてます。)

 冒頭から安い映像が流れます。低予算の映画だそうでCGが非常に安いです。広大な宇宙の中を宇宙船が飛んでいます。船内は非常に楽しそうに隊員たちが雑談をしています。隊長はアレックス。隊の名前は「オーロラ」。部下は、頼りがいがありアレックスの一番の親友であるマティアス、何かと隊長や隊員のことを気遣うヴィンセント、ロン毛で何を考えているのかわからないピーター、そして一番歳が若そうなジョン。そんな楽しいひと時もいきなり鳴り出す警報によってアッサリ消えます。エンジントラブルが発生し、宇宙船は軽く爆発しながら不思議な惑星に不時着します。不時着した際に隊員2名が死亡します。残ったのは5人。とりあえず惑星脱出のための手段を探そうと歩き出します。こんな変な惑星に何も無いわけが無いじゃない。嵐に見舞われ、ジョンが大ダメージを食らいます。この嵐のCGも安い映像です。この嵐はただの嵐ではなかったようで、ジョンの傷口から何らかの細菌が入りジョンの身体を蝕んでいきます。そして他の隊員もギラギラと照らす太陽を食らってラリっていきます。特にピーターがよりおかしくなります。常に正気だった隊長も頭がおかしくなっていきます。やがてジョンが太陽光線を受けおかしくなり、独断で行動しようとします。そして暴れだし、アレックス隊長に撃たれ死亡します。頭のおかしくなっている隊長はジョンの持っていた水が欲しくてたまらなかった為、ジョンを殺したものと思われます。アレックス隊長はジョンの水筒の水を飲み干すと、ヴィンセントに睨まれます。非常に哀れな姿です。ラリっていたピーターは失踪してしまいました。隊長と隊員の3人は歩き続け、大きな池を見つけます。喉がカラカラの隊長は池の水を飲もうとしますが、マティアスの探知機のアラームがなり、アレックスは2人によって吹っ飛ばされます。どうやら毒の池だったようで・・・。結局はどこからとも無くやってきた応援によって救出されるのですが・・・。↑のジャケットはまさに「水も無く、希望も無い、アレックス隊長」の絵です。

 海外のお店(ネットショッピング)で購入したので当然のことながら日本語字幕はありません。それでも観たかったのでしゃーないんですが・・。内容は安い映像なんですが、なかなか面白かったです。無理やりな展開ばかりなんですけど。「クリコフスキー監督作品、映像は安いが努力は認める!」そんな印象を受けた映画でした。

メリロの音楽の使われ方

 メリロの音楽はオープニングから堂々と登場します。吹奏楽版のオーロラをお聞きになった方は気づかれていないかと思うので補足しておきますが、オーロラのメインテーマは吹奏楽版の第3楽章のホルンのフレーズ(ソロ)です。第1楽章のテーマは映画にほとんど登場しません。第2楽章の美しい旋律(ピアノとハープによる)は隊員たちがテントの中で語り合う際に何度も流れます。そして宇宙船爆発時に流れる音楽は何と「WAIT of the WORLD」の第3楽章なんです。そのままじゃないけど、あの難しいリズムのまんまです。

 激しい音楽はこの場面だけで後は静かな曲ばかりが続きます。メリロお得意の美しい旋律のオンパレードです。映画自体がだんだん切ない内容になっていくので、こういう形をとったのでしょう。音楽は非常に出来が良いです。吹奏楽版は抜粋版ですが、個人的に全ての楽曲を編曲してもらいたいくらいです。(映画版はオケです。)