歌劇「さまよえるオランダ人」
Der filegende Hollander, Romantische Oper in Drei Akten
主な登場人物 |
ゼンタ | 自分を必要としてくれる人がいつか現れる事を日々待ち望んでいる村の娘。 |
オランダ人 | 幽霊船の船長。 |
エリック | ゼンタの恋人で狩人。 |
ダーラント | ゼンタの親父で欲深な船長。 |
マリー | ゼンタの乳母。 |
舵手 |
超簡単なあらすじ |
商船の船長であるオランダ人は、希望峰をまわる新航路を開拓しようとするが、嵐に妨げられて進めず、ついに神を呪ってしまう。そのために、世の終わりのときまで嵐の中をさまよい続けるという罰を受ける。しかし、天使の同情によって、幽霊船の船長は七年に一度上陸を許される。そのとき永遠の愛をささげる女性に出会うならば救済される、というものであった。だが、七年ごとの救済への希望は幾度となく打ち砕かれた。そうしたある七年目、オランダ人はノルウェー人の船長ダラントの娘ゼンタとめぐり合う。ゼンタもまた、オランダ人との出会いを予感しており、二人の愛は成就するかにみえた。その時、ゼンタに想いをよせる猟師エリックのゼンタに言い寄るのを見て、オランダ人はゼンタが裏切ったと思い、絶望して再び嵐の中へと出帆してゆく。ゼンタは、オランダ人を追って崖から海に身を投げ、その死によって、オランダ人も救済される。(参考文献:ブックレット) |
オススメ名盤!
「とりあえず全曲でしょう」編
管弦楽:ベルリン・シュターツカペレ 合唱:ベルリン国立歌劇場合唱団 |
指揮:ダニエル・バレンボイム |
ゼンタ:J.イーグレン オランダ人:F.シュトルックマン エリック:P.ザイフェルト |
ダーラント:R.ホル マリー:F.パーマー 舵手:R.ビヤソン |
録音:2001年5 & 6月 |
バレンボイムがテルデック・レーベルへ立て続けに録音したワーグナー歌劇・楽劇全集プロジェクトの最後の録音が「さまよえるオランダ人」である。さすが現代最高のワーグナー指揮者として君臨しているだけあって演奏の方は最高である。古い伝統をもつベルリン・シュターツカペレもバイロイト祝祭管に負けず劣らずな演奏を繰り広げている。独唱陣も目を見張るものがある。独唱陣については良く知らないので詳細を述べることは出来ないが、初めて聞いたときの第1印象はその美しい声がすーっと身体に浸透するような無理矢理作ってる声ではない、自然の声だなと思った。あと、合唱の迫力が素晴らしい!自分も大学時代は合唱部に所属していたのでこれだけのパワーで歌ってたらなんて気持ちがいいんだろうなぁ〜とか思った。大フィナーレなんて鳥肌の立ちっぱなし。いっちばん初めの序曲のホルンでノックアウトされたのがこの作品にハマってしまった大きな理由である。このオケ、アメリカのシカゴ響みたいな金管アンサンブルを聞かせてくれる。バレンボイムの解釈も大変よろしい。かといって他の盤は聞いたことがないので、まだ何ともいえないけど。とにかくこの録音は素晴らしいので一聴の価値あり! |
★★★★★ |
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