オットー・M・シュワルツ Profile
 彼は1967年オーストリアに生まれ、現在住んでいるウィーンの南にある”ウィムパッシング”という町で青年期を過ごしました。
ウィーン音楽アカデミーでウィーン音楽愛好教会オーケストラの”ジョセフ・ポムバーガー”教授から トランペットを、”ヘインズ・クラトシュウィル”教授から作曲の音楽教育を受けました。 この時期に最初の軽音楽を作曲しました。
1992年から本格的な作曲をする為に録音スタジオを作り、2004年現在迄で約1000曲以上を作曲しました。
 彼が得意とするオリジナル・ポップスを今でも多く手掛け、映画音楽の参加など幅広い活動を行っています。

”The Music of Otto M.Schwarz”

1.フォー・ザ・ネクスト・サウザンド
 まさに映画音楽、冒頭だけ。速い部分が現れると何とも分かりやすい旋律が登場する。ゲーム音楽的雰囲気も持っている。これに似ている吹奏楽曲はスウェアリンジェン系。でもスウェアリンジェンよりも良い。中間部はドラムセットが伴奏を取り、アルト・サキソフォンのソロがある。それが終わると全楽器による演奏が登場する。そしてまた冒頭の速い部分が登場するとそのままクライマックスに突入し、高らかに終結する。
2.ファンク・アタック  【試聴
 シュワルツお得意のオリジナル・ポップスの登場。大江戸ウィンドが演奏しそうなナンバー。これを聞いた友人のhiroc氏は「70年代のポップスみたい!」と大絶賛。私もかなり気に入った。冒頭の入り方がとても素晴らしい。個人的にこの演奏の固めのドラムの音が気に入ってる。
3.ロンド・ロマンティカ  【試聴
 この曲もかなりの好感が持てた。ポップス調で書かれているが、バロック音楽にも聞こえる。またまた友人のhiroc氏は、デ=メイ作曲の交響曲「指輪物語」の第5楽章”ホビット達”にそっくり!といっていたけど、まさにそう思う。似通う部分が多い。速いテンポでのトランペットとトロンボーンの旋律は聞いていてとても気持ちがいい。友人と私はまた完全にノックアウト!
4.ノストラダムス
 ダイナミックでシュワルツの世界が広がる大作である。こういう曲も書ける人なのだと実感もした。でもポップスも良いけど。
5.ファンファーレ・プレリュード
 金管のファンファーレから幕を開ける。壮大なファンファーレだ。しかし同じフレーズが長く続く。ちょっとくどいかも。それが終わると綺麗なプレリュードだ。そのプレリュードの中に先ほどのファンファーレが戻ってくる。また同じことの繰り返しだが、壮大であるのでよしとしよう。最後の終わり方は取ってつけたような終わり方だ。
6.ジャズ・ワルツ第1番
 シュワルツが見せるジャズ調の作品である。トランペットの甘い旋律が魅力的だ。またもや友人のhiroc氏は絶賛していた。サックスとトロンボーンの奏でる旋律も優雅でよい。中間にはトランペットとサックスの独奏があり、プレイヤーの腕が試される。とても良いBGMになると思う作品である。
7.ローラー・コースター
 冒頭から速いテンポの中、弾むような旋律が演奏される。これも聞くところによればスウェアリンジェンぽく聞こえてしまうが、スウェアリンジェンよりも良い。中間部に差し掛かるところで「(〃▽〃)キャー♪」という叫び声もあって面白い。ローラー・コースターはアトラクションなのかな?遊園地か何かの。またもや最後のほうで「(〃▽〃)キャー♪」って叫び声が!面白い曲だ。
8.ファイアー&アイス
 これから冒険に出るような作品。旋律も力が湧いてきそうな感じがする。私が感じ取ったイメージはスタートレックに出てきそうな曲。hiroc氏はさらにスタトレを明るくした感じと述べていた。
9.アステロイド
 映画音楽みたい。アステロイドって何かな?けっこう前にこの名前の映画があって(低予算のC級映画でアルマゲドンのパクリみたいな感じ)隕石の落下を題材にしていた。そんな感じの意味なのかもしれない。でも聞くとそんなパニック映画みたいな人類が混乱しているような場面はなく、優しい旋律が続いていく。ホルンのフレーズは良い。後半はちょっと怪しい伴奏に乗せて始まるが、パニクっているようには聞こえないwパーカッションのソリの部分は燃える。もしかするとここが隕石の落下を表しているのか?単なる推測だけど。最後はなぜか平和的なファンファーレで幕を閉じる。
10.君の為の歌
 今まで派手だった曲が続いていたのでちょっと静かな曲を。トランペットのソロが美しいバラードである。総合的に旋律が素晴らしい・綺麗!またまたまたhiroc氏も気に入っている模様だった。トロンボーンの旋律も泣けるじゃないかw卒業式などで演奏したら涙を誘うかもw
11.自由の翼  【試聴
 なんて「となりのトトロ」に似ている曲なんだ!と第一印象がこれ。試聴してもらえれば分かると思うが、その部分こそがトトロの歌に似ていると思うのである。hiroc氏も同感だった。この旋律の上にトトロの歌のサビを歌うときっちり合う。(←実際試した)トトロ好きは怒るかもw
12.ミレニアム
 ゲーム音楽みたい!FF(ファイナル・ファンタジー)がこういう曲をBGMとして使ってくれたらもっと素晴らしい作品になると思うのになぁ。壮大!これはエンディングで使えば感動も倍増しそう。そんなような作品である。

 

”Band Fever”

バンド・フィーバー  【試聴
 パーカッションのソリからスタートする何とも明るい作品。シュワルツ作品と出会ったのはこの曲が最初である。全体的に日本を代表するフュージョン・バンド「T-SQUARE」の作り出す作品に似ている。サックスのソロのところなんかが特にそうである。タイトルが示すように金管とバンドがフィーバーしてる。トランペットは辛そう・・・。ノリノリなナンバー!