トレヴァー・ラビン
 トレヴァー・ラビンは南アフリカ出身で、イギリスのロックバンド「イエス」で1996年までギタリストして活躍していました。ジマー組の中で最もデジロックを多用する人で、さすがバンドでギターをやっていただけあってロック調のサウンド作りには定評があります。
彼の代表作に「アルマゲドン」、「60セカンズ」、「バッド・ボーイズ・2バッド」などアクション大作を得意とする作曲家の一人です。

 


私が自信を持ってお勧めする作品の数々です。評価は「★」の数が多いほど高いです。5つが最高。

ナショナル・トレジャー(2004) ★★★★★
演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団+デジロック隊、エレキ・ギタリスト

 トレヴァー・ラビンが挑戦した映画は「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「パール・ハーバー」、「アルマゲドン」などの大作をプロデュースして全て超人気作に仕立て上げている名プロデューサー「ジェリー・ブラッカイマー」と「フェノミナン」や「クールランニング」などドラマや感動作を得意としてきた監督「ジョン・タートルトーブ」が組んだ現代冒険活劇、「ナショナル・トレジャー」。主演は若ハゲのニコラス・ケイジ君とヒロインには「トロイ」でブレイクしたドイツ人女優「ダイアン・クルーガー」。そして悪役には「ロード・オブ・ザ・リング」で人気者となった「ショーン・ビーン」。
この映画自体、非常に面白いです。音楽はともかく映画は見て下さい。そして映画を見たら音楽も聴いてください。

 さて音楽の話です。「アルマゲドン」でラビンは映画音楽家としてもブレイクしました。ラビンが得意としているのはフルオケのスコアよりも自分のバンド時代の経験を生かしたロック調スコア。特にシンセサイザーをメインにし、その上にサンプリングしたオーケストラをのせるという独自のスコアはリモート・コントロールチーム内でも彼ぐらいしかやりません。デビュー当時こんな感じのスコアを書いていたマーク・マンシーナ(デビュー作はスピード。その他には、ライオンキング2、ミュージカル版のライオンキング、トレーニング・デイなど)もデジロックを得意としていましたが、ラビンほどではなかったようです。

 ナショナル・トレジャーのスコアはいつものようなシンセ+オケのスコア。燃えまくるアクション・スコアは圧巻でしょう。激しい音楽が大好きな方、オケだけじゃつまらんよって思っている方、一度聞いてみてください。ラビン・サウンドへ一気にハマる事間違いなし!!「アルマゲドン」+「スチームボーイ」=メインテーマ ←これもカッコいいですよ!