何故にデンマークなのか |
僕の所属する楽団でどうやらデンマークへ演奏旅行へ行くので、デンマークの事を勉強してみようと思い、こういうページを立ち上げてみた次第です。調べてみると色んな歴史があり、文化があり、そして音楽がある。その辺を僕も勉強しながら載せていきたいと思います。 |
【デンマークの国歌】(←聞いてみるべし)
デンマークとは? |
北欧3国(フィンランドを除く)は北ゲルマン族(ノルマン人)を共通の祖とする。ノルマン人とはいわゆる海賊として有名な「バイキング」で、10世紀前後には歴史上有名な「ノルマン人の大移動」を行い、イギリスやロシア、遠くはイタリアのシチリア島などに国を建てました。デンマークは9世紀前半に建国され、1380年から1814年までノルウェーはデンマークに属し、スウェーデンも一時期支配下に入るなど広大な領土を誇った時代もあった。ユトランド半島の付け根にあるシュレスヴィヒ、ホルスタイン地方もドイツに奪われる1864年まで領土だった。 |
デンマークの文化 |
■高級磁器「ロイヤルコペンハーゲン」。1775年にドイツのマイセンから職人を招いて王立の工場を創設して以来、200年余りの歴史を誇る。独特な青い絵は東洋の磁器を参考にして始まったと言われている。
■ 器械体操「デンマーク体操」。 ■ デンマーク人は陽気な国民でもあり、国民一人当りのビール消費量は世界でも有数で、じゃがいもの焼酎「スナップス」による「スコール(乾杯)」はデンマーク名物。 ■ デンマークは周囲を海に囲まれ、農業かつ畜産国でもある。そのため、デンマーク料理は、魚、豚肉がふんだんに使われ、主食は黒パンとじゃがいも。薄く切ったパンの上に材料を自分で好きなようにのせるオープンサンドのほか、食卓ではいわゆる「バイキング」形式が一般的。 |
デンマークを代表する人・物(食ベ物)、など・・・ |
■ハンス・クリスティアン・アンデルセン(童話作家) |
ハンス・クリスティアン・アンデルセン【Hans Christian Andersen、デンマーク語読みはアナセン】(1805〜1875)。デンマーク第2の島、フュン島のオーデンセ市で生まれる。俳優をめざしてわずか14歳でコペンハーゲンに出るが、失敗に終わる。しかし、ふとしたきっかけで執筆業をはじめたところ、30歳のときに出版した「子供のための童話」以降、世界的童話作家としての地位を確立する。アンデルセン童話は、常に子供や貧乏人、社会に見捨てられた者など弱者の側に立ち、ヒューマニズムを訴えかけた内容で、世界中で翻訳されて子供たちに読まれている。 |
■ニールス・ボーア(物理学者) |
ニールス・ボーア(1885〜1962)は、コペンハーゲン生まれ。コペンハーゲン大学で水の表面張力の研究をし、1906年にデンマーク科学アカデミーの金メダルを受賞した。さらに、1911年には、金属中の電子の振る舞いを説明する理論で博士号を取っている。1913年にプランクの発見したエネルギーの量子的不連続が、原子の内部にも存在することを発見・発表した。これは【ボーアの原子模型の理論】と言われている。1921年、元素の周期律の理論を、1922年にはさらにそれを練り上げたものを発表し、ノーベル物理学賞を受賞した。また、元素の周期律の理論で予測した新元素がボーアの研究所で発見され、ハフニウムと命名されている。そして1952年、ボーアはスイスのジュネーブにあるヨーロッパ連合原子核研究機関(CERN)の創立に助力し、北欧理論原子物理学研究所(ノルディタ)の創立も助け、1957年には、最初の原子力平和利用賞を受賞している。 |
■デンマークのオープンサンド「スモーレブロート」(パンというか名物) |
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オープンサンドはデンマーク語ではスモーブロー【バター付のパン】と呼ばれる、伝統ある日常食である。薄くスライスしたパンに食材をたっぷり盛りつけ、ナイフとフォークで食べるらしい。家庭ではチーズ、ハム、燻製、マリネ、ペーストなどをテーブルに並べ、好きなものをパンにのせて食べる。鰻の燻製、ニシンやサバのマリネもあれば、大きな塊から切るチーズがあることも。
デンマークは酪農王国。チーズ好きの多い国である。そしてこの国では食物繊維やビタミンの補給に適したライ麦パンをよく食べるそう。 |
■デニッシュ・ペストリー(パンというか名物) |
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日本ではデニッシュ・ペストリー、フランスではガトー・ダノワ、ドイツではデニッシャー・プルンダー、つまり「デンマークのパン」として知られている。バターを折り込んだパン生地で作られた、パンとお菓子の中間的な性格のパンをデンマークではヴィエンナ・ブロート【ウィーン風なパン】と呼んでいる。これはウィーンのパン職人によって考え出され、デンマークを主軸としてヨーロッパ諸国に広まったからで、クロワッサンはこの仲間なのだそうだ。 デニッシュ・ペストリーには相当な種類があるが、生地の種類は多くない。その殆どがフィリング【詰め物】とコーティング・トッピング【形態と装飾】の組み合わせで、色々なものが作られる。 |
★デンマークのお酒★ |
先ほど述べたと思うが、デンマークはビールの消費量が世界でも有数で日本でもデンマーク産のビールは手に入りやすい。下に紹介してあるビールは人気のものばかりなので、ビール好きの方はぜひ飲んでいただきたい。ビールの他にも人気のお酒を載せておいた。 |
■ビール |
@.Carlsberg(カールスバーグ) |
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カールスバーグは、ビール酵母の純粋培養法を発明した醸造所として知られ、文字通りデンマークを代表するメーカー。口当たりの滑らかなモルトの利いた辛口ラガーは日本でもお馴染み。本国ではアルコール度数の高いエレファントやスペシャル・ストロング・ラガーが発売されている。 |
A.Tuborg(ツボルグ) |
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カールスバーグはしっかりとした味わいであるのに対し、こちらはホップの利いたピルスナータイプのビール。<ちなみにピルスナーとは、チェコのボヘミア地方ピルゼン市で1840年代に誕生したビールで、当時のオリジナルは、後を引く苦みと強い香りが特徴の個性的なビールの事を指す。>ビール好きの人気をカールスバーグと二分するブランドである。醸造所としての規模はかつてデンマークビール業界の最大の大手だったが、1969年にカールスバーグ社に合併された。 |
■ビール以外のお酒 |
@.Aalborg(オールボー)・・・アクアビット(アクアビットとは、"生命の水"という意味のラテン語「Aqua-Vitae」より名付けられた蒸留酒<スピリッツ>のこと) |
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デンマーク北部オールボーの町で製造される世界で最もポピュラーなアクアビットのひとつ。1846年設立の蒸留所で造られる。香りの主体はキャラウェイ(『ヒメウイキョウ』とも呼ばれているセリ科の1〜2年草のことで、葉や若芽はハーブとしてサラダやスープなどに利用される)。地元ではシーフード料理などにあわせて飲まれることが多い。一般的な「タッフェル」の他に、香草を足した「ユビリウムス」がある。 |
A.Gammel Dansk(ガメル・ダンスク)・・・リキュール(リキュールとは蒸留酒に香味成分を配合し、別種な味わいに仕上げた酒の総称である) |
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「古きデンマーク」の名を持つリキュール。29種類ものハーブやスパイスを使った、デンマーク王室御用達の薬酒である。市販されるようになったのは比較的新しく、1964年に発売された。慣れない人には刺激的な厳しい苦味が弱った胃腸に効く。食べ過ぎた後にもってこいのリキュールである。 |
デンマークの観光名所 |
デンマークには素敵な場所がいくつかある。その中でも有名なところに焦点を当てて紹介していきたいと思う。 |
■世界遺産■ |
@.ロスキレ大聖堂(1995年に登録) |
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ロスキレ大聖堂は、コペンハーゲンの西 30km に位置するロスキレ市のほぼ中心にあり、歴代の王家 38 人の王・王妃の棺が安置されている。ロスキレ大聖堂は世界遺産(1995年)にも登録されていて、訪れる人も多く、コンサートを始め様々なイベントが行われている。聖堂の近くには大きな公園や広場があり、市民の憩いの場となっていて、天気のよい日にはスポーツをしたり日向ぼっこを楽しむ人もちらほら。また広場では水曜日と土曜の朝に朝市が開かれていて、多くの市民で賑わっている。ちなみに僕が持っているP.マクリーシュ指揮、ガブリエリ・プレイヤーズ演奏のJ.S.バッハ「マタイ受難曲」の録音もここ、ロスキレ大聖堂で行われた。 |
A.クロンボー城(2000年に登録) |
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クロンボー城は首都コペンハーゲンから約45kmにあるエルシノアの町にある。クロンボー城は15世紀にスウェーデンとの間の海峡を通行する船から通行料を確実に徴収する為の役割を果たす。その為、この城には海に向けた砲台が据えられてある。北欧の歴史上、特に重要な役割を演じたクロンボー城は、デンマーク・ルネサンスの城郭建築の顕著な例である。場内には、巨大なホールとデンマーク商業海事博物館、地下には、兵舎や地下牢がある。また、シェークスピアの「ハムレット」の舞台となったことでも有名で、城内の入り口の壁にはシェークスピアの胸像がある。シェークスピアは、ハムレットのモデルとなった王子Amlethの名前の最後のhを頭につけてHamletにしたという。 |
B.イェリング墳墓、ルーン文字石碑と教会(1994年に登録) |
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バイキング時代の初代王ゴーム国王とその息子ハラル青歯王の2世代に渡り設計、建設されたと考えられている2つの墳墓の間にロマネスク様式の教会が建つ。教会の横には、デンマーク史を探る上で最も重要な2つのルーン文字石碑が残されている。デンマーク人がキリスト教に帰依した重要な碑文が残されている。 |
デンマークの作曲家、それに関わる音楽 |
■カール・ニールセン(作曲家) |
デンマークを代表する作曲家。1865年ペンキ職人の子としてノーレ・リュンデルセに生まれる。音楽の趣味があった父の影響で6歳からヴァイオリンを演奏した。14歳でデンマーク第3の都市、オーデンセの軍楽隊のメンバーとなる。1884年コペンハーゲンの音楽院に入学。1889年ヨハン・スヴェンセンのもとで王立劇場オーケストラのヴァイオリン奏者として活動。1908年スヴェンセンの引退により、王立劇場学長に就任。なお、現在の100デンマーククローネ札の肖像となっている。
■交響曲第4番「不滅」、歌劇「仮面舞踏会」等を書いた。 |
■ニルス・ガーデ(作曲家) |
メンデルスゾーンと親交を深め、1847年メンデルスゾーンの死後ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者となった。デンマークに帰国後1866年にコペンハーゲン音楽学校を創設。デンマークのみならず北欧全体に影響力を持った作曲家。ドイツ・ロマン派の流れを汲む傾向が強い。
■交響曲全7曲、バレエ音楽「民話」、田舎の夏の日などを書いた。 |
■ソーレン・ヒュルガーア(作曲家とか色んな事やってる) |
ソーレン・ヒュルガーアは、作曲家・ディレクター、マルチ・タレントの持ち主。17才の時、音楽と映画に目覚め、コペンハーゲン大学でフィルムとメディア、特に製作および映画の戯曲演出を学ぶ。現在も音楽と映像の双方の分野でその才能を証明。数々の賞を授与されている。また、デンマーク放送のフリーのジャーナリストとしても活躍している。最近では彼の吹奏楽作品も人気を博すようになった。
■フライング・ドリームス、H.C.アンデルセン組曲、チボリ祝典序曲などを書いた。 |
■デンマーク国歌による祝典序曲 【聞いてみる?】 |
ロシアの人気作曲家、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが若き日に書いた、1812年を思わせるような祝典序曲。ロシアの皇太子がデンマークの王女を妃として迎えるというのでチャイコフスキーにこの曲の依頼がきたというわけである。デンマークの国歌が堂々と歌われ、本当に1812年序曲のデンマーク版という感じがする。何よりもブラスが咆えまくる。この作品は演奏会でもなかなかお目にかかれない作品でさらに録音も少なすぎる。これだけの名曲なのに録音されないのはちと残念に思える。 |
■絵のない絵本 |
これはアンデルセンが書いた「絵のない絵本」という物語に日本の若手作曲家、樽屋雅徳が曲をつけたものである。樽屋は日本国内で人気の高い作曲家で近年、実力つけてきた人である。樽屋の作品をこぞって取り上げている千葉県の吹奏楽団の土気シビック・ウィンド・オーケストラは幾つかレコーディングもしており、アマチュア吹奏楽団の中ではかなりハイレベルな楽団である。曲はラストに合唱を含む大掛かりな物となっている。 |
★デンマークの祝祭日と伝統行事・一覧表★ |
1月1日 | 新年 |
4月1日 | 洗足木曜日(毎年変わる祝祭日) |
4月2日 | 聖金曜日(毎年変わる祝祭日) |
4月4日 | イースター(毎年変わる祝祭日) |
4月5日 | イースター・マンデー(毎年変わる祝祭日) |
4月30日 | 祈祷日(毎年変わる祝祭日) |
5月13日 | 昇天祭(毎年変わる祝祭日) |
5月23日 | 聖霊降臨祭(毎年変わる祝祭日) |
5月24日 | ウィットマンデー(毎年変わる祝祭日) |
6月5日 | 憲法記念日 |
12月24日 | クリスマス・イヴ |
12月25日 | クリスマス |
12月26日 | ボクシングデー |
12月31日 | ニュー・イヤー・イヴ |
■年間を通して行われる代表的なイベントの数々■ |
■5月17日 「ワンダフル・コペンハーゲン・マラソン」 |
コペンハーゲン市内42.195`を走る大会。 |
■5月30日〜31日 「コペンハーゲン・カーニヴァル」 |
聖霊降臨祭に行われる仮装行列。サンバのリズムが盛り上げる。 |
■6月末〜7月初め 「バイキング・フェスティヴァル」 |
森の中にある劇場で行われるバイキング野外劇。終了後は出演者達との晩餐会も開催される。 |
■7月3日〜12日 「コペンハーゲン・ジャズ・フェスティヴァル」 |
1979年から始まったフェスティヴァル。秋にもジャズ・フェスティヴァルがある。 |
■7月15日〜8月9日 「アンデルセン・フェスティヴァル」 |
オーデンセ郊外で上演される野外童話劇。 |
■8月28日〜9月6日 「オーフス・フェスティヴァル」 |
オーフスで開催される文化と芸術のイベント。 |
■11月28日 「ビッグ・クリスマス・パレード」 |
市内のクリスマス・ツリーが点灯され、昔の衣装を纏った人々のパレードが見られる。 |
■「チボリ・クリスマス・フェア」 |
チボリ公園で、クリスマス用装飾品の市が開催される。 |
まだまだ製作中